【Java】レッスン2-1:比較演算子と論理演算子を理解しよう

ながみえ

一つ前の章ではJavaの基礎文法を学習しました。

今回からは Javaの制御構造 について見ていきましょう。

Lesson1:基礎文法編
Lesson2:制御構造編

 ・Lesson2-1:比較演算子と論理演算子を理解しよう ◁今回はココ
 ・Lesson2-2:if文による分岐処理を理解しよう
 ・Lesson2-3:switch文による分岐処理を理解しよう
 ・Lesson2-4:for文による繰り返し処理を理解しよう
 ・Lesson2-5:while文による繰り返し処理を理解しよう
 ・Lesson2-6:繰り返しを制御しよう
 ・Lesson2-7:配列を理解しよう
 ・Lesson2-8:エラーメッセージを読めるようになろう
 ・Lesson2-9:例外処理を理解しよう
 ・確認問題2-☆1:ハイアンドロー ゲームを作ろう
 ・確認問題2-☆2:数字当てゲームを作ろう
 ・確認問題2-☆3:じゃんけんゲームを作ろう
Lesson3:メソッド編
Lesson4:コレクション編
Lesson5:クラス

<<前のページ

学習記事一覧

次のページ>>

比較演算子と論理演算子|種類・使い方・コード例

プログラムで条件分岐や繰り返し処理を行うためには、「値を比較する」や「条件を組み合わせて判定する」ための仕組みが欠かせません。

この役割を担うのが比較演算子論理演算子です。

これらを使いこなせば、「数値が一致しているか」「条件が複数同時に成立するか」といった判定を正確に行えるようになります。

本記事では各演算子の使い方を一覧形式で整理し、実際のコード例とともに解説します。

最後まで読むことで、条件式の書き方がしっかり身につき、プログラムの判断力を自在に操れるようになります。

比較演算子の種類と使い方一覧

比較演算子 は2つの値を比較し、その結果が真(true)か偽(false)かを判断するための演算子です。

Javaで使える主な比較演算子は以下の通りです。

  • ==:等しい場合に真
  • !=:等しくない場合に真
  • <:左辺が右辺より小さい場合に真
  • >:左辺が右辺より大きい場合に真
  • <=:左辺が右辺以下の場合に真
  • >=:左辺が右辺以上の場合に真

以下の例はそれぞれの比較演算子を使った場合の結果を示しています。

実行すると各演算の結果が真または偽で返されます。

int a = 10;
int b = 20;

System.out.println(a == b);	// false
System.out.println(a != b);	// true
System.out.println(a < b);	// true
System.out.println(a > b);	// false
System.out.println(a <= b);	// true
System.out.println(a >= b);	// false

このように比較演算子を使うことで、2つの値が等しいかや、大きいか小さいかなどを確認できます。

コラム:真偽値とは?

プログラミングでは、物事の「正しい・間違っている」を扱うために真偽値(しんぎち)という データ型 があります。

このデータ型は boolean型 と呼ばれ、true(真)またはfalse(偽)のどちらか値しか持ちません。

論理演算子の種類と使い方一覧

論理演算子は複数の条件を組み合わせてひとつの条件にする際に用いられます。

Javaで使用できる主な論理演算子は以下の通りです。

  • &&(AND):両方の条件が真である場合に真
  • ||(OR):いずれかの条件が真であれば真
  • !(NOT):条件が真である場合に偽、偽である場合に真

次にそれぞれの論理演算子を単独で使った場合の例を示します。

boolean x = true;
boolean y = false;

System.out.println(x && y);	// false(どちらかが偽なので、AND条件は偽)
System.out.println(x || y);	// true(どちらかが真なので、OR条件は真)
System.out.println(!x);		// false(NOTで真が偽になる)
System.out.println(!y);		// true(NOTで偽が真になる)

このように論理演算子を使えば、複数の条件を組み合わせた判断を行う準備ができます。

比較演算子と論理演算子を組み合わせたコード例

比較演算子と論理演算子は組み合わせて使用することもできます。

int a = 10;
int b = 20;
int c = 30;
int d = 40;

System.out.println(a+d == b+c);	// true
System.out.println(a+d <= b+c);	// true
System.out.println(a+b < c+d);	// true
System.out.println(a+b > c+d);	// false

これから学習する分岐処理や繰り返し処理の中で、このような使い方は多く出てきますので、覚えておきましょう。

まとめ|条件判定を自在に操るための基礎を習得

今回の学習では、Javaにおける比較演算子論理演算子の基本を理解し、それぞれの使い方や判定の仕組みを整理しました。

さらに、両者を組み合わせることで、複雑な条件式をシンプルかつ正確に書ける方法も身につけました。

これらを活用すれば、プログラムが状況に応じて柔軟に判断できるようになり、より高度な分岐処理や条件判定が可能になります。

ここで学んだスキルを土台に、引き続きJavaの表現力を高めていきましょう。

もっと分かりやすい学習サイトにするために

この記事を読んで「ここが分かりにくかった」「ここが難しかった」等の意見を募集しています。

世界一わかりやすいJava学習サイトにするため、ぜひ 問い合わせフォーム からご意見下さい。

<<前のページ

学習記事一覧

次のページ>>

記事URLをコピーしました